リステリア食中毒について

明日からGWが始まりますね。暖かくなってきたので、旅行に出かける人も多いんじゃないでしょうか? 今回は旅先でも気を付けておきたい食中毒、リステリア菌に注目してみました。

リステリア菌

リステリア食中毒は、リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes) という菌による食中毒です。聞きなれないかもしれませんが、この菌は自然界に広く分布していて、土壌はもちろん、河川水や家畜、野生動物などあらゆるところにいる菌です。

実はこの菌、意外とタフでして、発育温度域も-0.4~45℃、至適発育温度37℃と幅広く、低温でも増殖します。また、10%程度の高い塩分濃度でも増殖可能で30%の食塩水にも耐えます。

食中毒

日本ではこの菌が原因で 2001 年に北海道でナチュラルチーズからの集団感染事例が起こっています。また、厚生労働省の発表によると毎年約 83 件(0.65人/100万人)のリステリア症が発生していると推計しています。その感染源は明らかにされてはいませんが、欧米諸国においてこれまでに発生したリステリア症のほとんどが、食品を介したものであること、我が国に流通している非加熱食品にリステリアが高確率で(スモークサーモン:11.1-27.8%、ネギトロ:14.3%、魚卵:10.4%)で汚染していること等を考慮すると明らかになっていないだけで、他にもこれまでにリステリア食中毒が発生していた可能性は否定できません。以前テレビで紹介された症例はメロンが媒介したパターンでした。

症状

潜伏期間は3週間程度と他の食中毒菌に比べ、長いので健康な人では無症状である事が多いと言われています。また、発症しても軽症で自然に治るとされていますが、リステリアに感染したときの症状には個人差があります。悪寒、発熱、筋肉痛などインフルエンザなどの他の感染症と区別が難しい場合や、敗血症、髄膜炎、中枢神経系症状などを引き起こす場合(リステリア症)もあります。

感染を起こしやすい人は、妊婦(胎児)、新生児、乳幼児、高齢者および基礎疾患を持つ人で、感染すると髄膜炎や敗血症、流産を起こすことがあります。したがって、このような人は汚染の危険性が高い食品の飲食を避けるなどの注意が必要です。

予防方法

一般的にに、食品を冷蔵庫で保存したり、塩漬けしていると、菌が増えないと思いがちですが、リステリア菌はそういった条件下でも増殖し、食中毒の原因となる恐れがあります。ただ、加熱には弱いので、加熱するのも予防策の1つとして挙げられます。

70℃以上で急激に死滅するので、通常の加熱調理を行えば全く問題ありません。また、健康な成人の場合は、非常に多くのリステリア菌を摂取しなければ、基本的には発症しません。消費期限や保存方法を守る事で食中毒が発生するほどの菌数にはならないので安心してください。

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